日本にはおよそ16万基にも及ぶ古墳が存在しています。
コンビニでさえ約5万店舗(2024年8月時点)ですから、圧倒的な数量に驚いてしまいますよね。
そんな古墳ですが、様々な形状のものが見つかっていることをご存じでしょうか。
古墳と言えば、教科書でもお馴染み「前方後円墳」の印象が強い方も多いと思われますが、実はもっと種類があるのです。
本記事では、色々な古墳の形状・種類を、代表的な史跡を挙げつつ紹介していきます!
お気に入りの古墳を見つけてみてね
円墳
円形の古墳です。
小・中型のものが多く、古墳時代中期以降には小型の群集墳が主に形成されました。
国内の多くを占めるのがこの形状であり、全国に広く分布しています。
【埼玉県】丸墓山古墳
方墳
四角推台の古墳です。
古墳時代後期には、前方後円墳に代わる有力者らの墳形として採用されることが多くありました。
【千葉県】「岩屋古墳」龍角寺105号墳
前方後円墳
鍵穴の形をした、代表的な古墳です。
大型のものが多く、最大規模の古墳にも採用されています。
朝鮮半島の一部地域でも採用されており、当時の日本との関係性を象徴しています。
前方後円墳とは呼ばれているけど
どっちが前で後ろなのかは諸説あるよ
【大阪府】仁徳天皇陵古墳(大仙古墳)
前方後方墳
大きな四角と小さな四角が合わさったような形をしています。
古墳時代最初期の頃に造られており、多くは東日本に分布しています。
前方後円墳に比べるとやや小ぶりです。
【福島県】大安場1号墳
帆立貝形古墳
前方後円墳の前方部が短くなり、帆立貝のような形になっている古墳です。
中期から後期に見られ、円墳に造り出し(壇上のもの。祭壇として利用されていた説が有力)を取り付けたものと考えられています。
【愛知県】志段味大塚古墳
双方中円墳
円形の墳丘から、方墳が双方に生え出したような形をしています。
発見数は少なく、場所は西日本に寄っています。
【奈良県】櫛山古墳
双方中方墳
方墳の両辺中央部に造り出しのある古墳です。
確認されているのは、現在のところ明合古墳のみとなっています。
【三重県】明合古墳
八角墳
墳丘の平面形態が八角形になっている古墳です。
7~8世紀頃に造られていました。
陵墓(皇室関係の墓所)として特別に採用される墳形と考えられていましたが、当時多く流入していた仏教思想の影響によるものではないかとも考えられています。
【群馬県】三津屋古墳
六角墳
六角形の古墳です。
前項の八角墳と関連性を感じてしまうような気もしますが、両者の関連性は不明となっています。
【兵庫県】塩野六角古墳
長方形墳
長方形の古墳です。
方墳との違いとして、埋葬施設が2つ以上見つかることが多い点が挙げられます。
【千葉県】墨小盛田古墳
双円墳
大小の円丘が二つ並んだような古墳です。
現在、形状を維持して発見されているのは金山古墳のみである貴重な古墳です。
【大阪府】金山古墳
双方墳
方墳を2つ繋ぎ合わせた古墳です。
こちらも二子塚古墳が唯一発見されている珍しい墳形となっています。
【大阪府】二子塚古墳
上円下方墳
方墳の上に円墳が乗ったような見た目をしています。
古墳時代の終末期に造られていました。
【東京都】武蔵府中熊野神社古墳
おわりに
膨大な数の古墳が今日も多くの人々の努力によって発見されています。
もしかしたら、今後もっと不思議な形の古墳も見つかるかもしれません。
そんな今尚目の離せない古墳の面白さの一端をお伝えできたら幸いです。
以上、代居ナタでした!
もしかしたらご近所にも古墳があるかもしれません
是非探してみてくださいね!